EL発声とは

  EL(電気式人工喉頭)では電池をELにセットし、スイッチを入れると振動版が振動して音が出ます。ELを頚部に押し当てるとELの音は頚部の皮膚から身体の内部に伝わり口の中に響き、舌や唇を動かすことで話すことが出来ます。

長所

  1. 術後早期から使用することが可能で比較的短期間で話せるようになることが多いです。
  2. 音量を調節することにより比較的うるさいところでも話すことが出来ます。
  3. 頚部に当てて発音の動作を行なうだけで話すことが出来ますので、体力の落ちているときにも会話の負担が少なくてすみます。

短所

  1. 音質が機械的で抑揚が単調になりがちです。
  2. 片手でELを持つため、話しているときに両手を使うことができません。電話で話し中のメモ取りや、車の運転中の会話などは難しくなります。
  3. 音量を小さくしても所謂ささやき声にはならず、会話の相手以外の人にも聞こえやすく、内緒話には不向きです。
  4. 電池が切れると音が出ず、話せなくなります。予備の電池や充電を忘れずに行なうことが大事です。

(公益社団法人 銀鈴会ホームページより出典)